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あつあつっ!ポテトーク あの人気のポテトの裏側は?ポテトのトレンドを牽引するプロが語る。

あつあつっ!ポテトーク あの人気のポテトの裏側は?ポテトのトレンドを牽引するプロが語る。

Vol.8カルビー株式会社

おいしさの原点は、原料へのこだわりから。
クリスプの新食感を楽しんでほしい。

ポテトチップス市場ナンバー1のシェアを誇るカルビー株式会社。1975年にポテトチップスの販売を始めてから、これまで人気のうすしお味やコンソメパンチのほか、数々のフレーバーを提供し消費者を楽しませてきました。そして、ポテト系スナックは「じゃがりこ」や「Jagabee」へとさらに進化し、2016年には遂に成型ポテトチップス「ポテトチップスクリスプ」が誕生しました。

— ポテトチップス国内シェア7割を占めるなか、このタイミングで成型ポテトチップス市場に本格参入することとなった背景は?

御澤 まず、国内市場を今後さらに伸ばすことを考えた際に、成型ポテトチップスは未参入でチャンスがあると考えたからです。成型ポテトチップス市場は安定はしていたものの、90年代以降ヒット商品がありません。しかもお客様の購入実態を調査すると、成型ポテトチップスは携帯性の高さを理由に購入されており、味で選ばれていなかったのです。そこで、先行品と差別化をはかったおいしい商品を開発すればチャンスがあると考えました。

カルビー株式会社 マーケティング本部 ポテトチップス部 クリスプ課 課長(ブランドマネジャー) 御澤健一氏

カルビー株式会社
マーケティング本部 ポテトチップス部
クリスプ課 課長(ブランドマネジャー)
御澤健一氏

— さまざまな原料ポテトを試されたそうですが、最終的にアメリカ産の「ラセット・バーバンク」という品種に決められた理由は何でしょうか?

御澤 「ポテトチップスクリスプ」の開発では、まず、食感にこだわりました。目指したのは成型ポテトで今までにないパリッとした食感と、その後のほくほくとした口どけ感を両立させることです。それを妥協することなく追究し、100レシピほど試しました。グラニュール(小粒)状の乾燥ポテトや、アメリカ産だけでなくドイツ産まで、あらゆる配合をテストして、揚げ色やふくらみ方、味をチェックました。結果、フライドポテトにもよく活用される「ラセット・バーバンク」をフレーク状に乾燥させたものが、理想の食感になりました。ラセットポテトは豊かな風味があり、飴色がかったおいしそうな揚げ色になります。しかも、供給・品質も安定していますね。

— 購入されるお客様やシーンを教えてください。

御澤 小さいお子様がいらっしゃる30~40代の主婦の方によるご購入が多いです。成型ポテトチップスは携帯性がよく、形が均一なため、お子さんが食べてもこぼしにくいのです。主なシーンとしては普段のおやつを想定していますが、袋タイプよりも外出先、アウトドアで手軽にお楽しみいただけると思っています。コンソメパンチはコンビニエンスストアなどで、男性のご購入も多くなっています。

— 通常のポテトチップスとパッケージデザインを統一させたのですね。

御澤 お客様に安心して手にとっていただけるようカルビーポテトチップスブランドとしました。また店頭での視認性をよくするため、イメージカラーの特色オレンジにニスを重ね光沢を出しました。ふたは樹脂タイプにすることで、リキャップ(ふたの付け外し)の機能性を向上させ、外出先での利便性を高めています。

— サイズ、フレーバーなどについては、いかがでしょう。

御澤 チップスの大きさは、一般的な女性の舌の幅やカーブにフィットするよう設計しました。また、ポテトの風味を生地に活かしているので、それを楽しめるうすしお味と、カルビーのブランドともいえるコンソメパンチから発売しました。その後、ブラックペッパー味も展開しています。

— 開発に際して苦労した点を教えていただけますか?

御澤 実は、発売を1年ほど延期しています。形や味つけを均一にすることに苦労しました。機械のどこか1カ所が狂ったり、温度・湿度が適切でなければ、端がめくれあがったり、曲がったりしてしまうのです。素材がしっかりと混ざり合い、均一な厚さのシート状になり、半円の型にぴったりとはまるなど、すべてがそろわなければうまくいきません。慎重にテストやレビューを重ね、9カ月ほど悪戦苦闘を繰り返しました。

ブランド力抜群のカルビーですが、御澤さん曰く、ポテトチップスクリスプの認知度や食用経験率の販売目標に到達するために、まだまだ努力が必要とのこと。まずは成型ポテトチップスを食べていただき、今後は市場に定着させるコミュニケーションを行っていきたいと語ってくれました。

カルビー株式会社

商品案内:
http://www.calbee.co.jp/
取材こぼれ話

成型ポテトチップスがどんどんおいしくなる!?
狙いどおり特に食感が好評で、競合ブランドとのブラインド試食でもほとんどの方が「ポテトチップスクリスプ」を選んだそうです。そこで、2017年秋以降、パッケージの側面に「筒入りポテトチップスにおける おいしさNo.1」の表示をするようになったのだとか。成型ポテトチップスがどんどんおいしくなるなんて、楽しみが増えますね!

相葉雅紀さんのキャラクターが「クリスプ」の味わいにマッチ!
カルビーさんのCMとしては「Jagabee」「フルグラ」に続いて出演し、「ポテトチップスクリスプ」ではじゃがいも(!)に扮した相葉雅紀さん。やはり30~40代女性というターゲットにアピールしたかったそうで、「相葉さんの貢献度は高い!」ともおっしゃっていました。相葉さんのキャラクターが「クリスプ」の親しみやすさにもぴったりでしたね。

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