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あつあつっ!ポテトーク あの人気のポテトの裏側は?ポテトのトレンドを牽引するプロが語る。

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Vol.9株式会社宮田

日本にいながら本場アメリカの味を
そのまま楽しめる「アメポテ」

千葉県松戸市にある菓子卸売業の株式会社宮田。菓子卸といっても大手メーカーの商品を扱うのではなく、菓子の企画開発から、製造・OEM(他社ブランド製品の製造)、輸出入を含め、幅広く手がけています。今回、スーパーマーケットやGMS、ドラッグストアで目を引く、アメリカ産ポテトチップス「アメポテ」をクローズアップ。開発の裏話やアメリカの食文化について、お聞きしました。

— まず、輸入食品を扱う際の「安心・安全」「おいしさ」へのこだわりについて、教えていただけますか?

松本 お菓子を扱っているので「おいしさ」、そして食品なので「安心・安全」は当たり前。それを追求しているだけです。ただし、日本の菓子文化の継承は意識しています。では、なぜ「アメリカ産」のポテトチップスなのかといえば、より良い商品を市場に出していくということが当社の基本にあるからなんです。

株式会社宮田 企画開発部 部長 松本徹氏

株式会社宮田
企画開発部 部長
松本徹氏

— 「アメポテ」を取り扱うようになった経緯を教えてください。

松本 10年ほど前、アメリカに住んでいた知人がポテトチップスの取り扱いを勧めてくれました。これまでに製造工程や輸入の方法など、試行錯誤しながら何度も変更してきたのですが、現在はアメリカで味付けされたポテトチップスをバルク輸入し、パッケージのみ日本オリジナルに変えています。

— 「アメポテ」に使用されているポテトは、何という品種なのですか。

松本 クリーミーな食感ですが肉質が締まって型崩れしにくい、ホワイトラウンドポテトです。でんぷん質がやや少なめで、糖化しにくく焦げづらいので、ポテトチップスに適しているんです。オレゴン州、アイダホ州、ワシントン州のポテトをメインに使っています。最初の1年間はフラット(平らな)カットで扱っていましたが、厚切りウェーブカットを施すことで、サクサク感や食べごたえをプラスしました。

— フレーバーもいろいろありますよね。

松本 サワークリームオニオン味やソルト&ペッパー味は、現在では定番となっています。定番以外で日本人の舌に合ったフレーバーは、しお味、バーベキュー味、マウイオニオン風味ですね。過去にはハラペーニョやチーズ、コンソメなどのフレーバー、そしてコンビニ限定で扱った商品もありました。どれも揚げ油以外のレシピは一切変えていないので、本場アメリカのフレーバーをそのまま味わえるんです。

— 日本とアメリカの味付けは異なるのですか?

松本 国内メーカーさんは、しお味といっても旨みを出すために化学調味料などを使用するので、日本人にとって食べやすいかもしれません。一方、アメリカのしお味は、ポテトと油以外の原材料は塩のみ。そのため、少し濃い味付けに感じられると思います。

— そこには食文化の違いという背景があるのでしょうか?

松本 そうですね。ポテトチップスの位置づけが異なります。アメリカでは、必ずといっていいほどサンドイッチに添えられています。子どもに持たせる典型的なランチは、サンドイッチ、ポテトチップス、リンゴかバナナを紙袋に入れたものです。日本では菓子ですが、アメリカでは生鮮食品に近い扱いです。だから賞味期限も、日本では120日間ですが、アメリカでは90日間と短いのです。

— 「アメポテ」を新鮮な状態で日本に運ぶために、どのような工夫をされていますか。

松本 たとえば、アメリカでは揚げ油にヒマワリ油が用いられますが、日本向けには酸化しにくいパーム油を使っています。また、輸送時はバルクの大袋だけではなく、アルミの袋を使って入念に密閉し、窒素ガスは日本国内で充てんするなど、鮮度保持・品質管理は徹底し続けています。さらに国内では、色彩選別機を使用することで「緑化」したポテトを使ったチップスを除去しています。

— こんな方に、こんなシーンで食べていただきたい、というようなご提案はありますか?

松本 広く国内メーカーさんのポテトチップスを楽しんでいらっしゃるみなさまに、気軽に楽しんでいただきたいですね。なかでもソルト&ペッパー味など、アメリカで主流となっている堅揚げポテトは、ビールやお酒のおつまみとして男性におすすめです。もちろん、看板商品のしお味は、どなたにもお試しいただきたいですね。

株式会社宮田

取材こぼれ話

「アメポテ」はもともと、社員さんたちがつけた愛称だった!
当初は、他社のPB(プライベートブランド)として「アメリカン・ポテトチップス」という名前で展開していたのだとか。その際、社員のみなさんが親しみを込めて「アメポテ」と略して呼んでいたのが、現在の商品名になったそうです。この愛称があったからこそ、「アメポテ」が広く浸透するようになったのかもしれませんね。

パッケージの印刷や形にも「アメリカ産」ならではのこだわりを表現
実は「アメポテ」は、パッケージにもこだわりが。マットフィルム印刷によって、フィルム特有の光沢を抑え、高級感を出しています。この加工技術は、主に化粧品や高級菓子に用いられるそうです。一般的なポテトチップスよりも容量が多く、パッケージのサイズが大きいところも、アメリカ産という個性をさりげなくアピールしていますね。

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